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株式会社ジー・エス

来年より石川運輸支局のヘッドライト検査が変わります

こんにちは!

来年の1月1日より

石川運輸支局のヘッドライト検査方法が変更になります。

そもそも検査方法がどう変わるかという所なのですが

今まではロービーム(すれ違い灯)で光度が不足していた場合

光軸が上を向いていない限り、ハイビーム(走行灯)で検査をしてもらえたのですが

ついにロービームのみでの測定に変わります。

  ※平成15年車から対象となります。

これで何が問題になるかというと、ヘッドライトが劣化し内部の反射板の

メッキ剥がれやレンズ内部曇りなどの不具合が起きていた場合、

ロービームでの光度不足、軸ズレしている車は即車検不適合車になる確率が大幅に上がります

この場合はバルブを交換しても曇った状態、反射出来ない状況の為

多少は光度が上がるでしょうが、合格の数値に到達するかが怪しくなります。

黄ばんだヘッドライトや、内部汚れでお困りの方は一度ご相談して頂ければ

弊社で対応できるものに関しては、喜んで対応させて頂きます!

 

そして、これからお話しする内容も似た内容です。

まず、簡単に説明させてもらうと、ヘッドライトユニットの程度が悪く

光度が出ない為、現状では車検不適合車になってしまうという事案です。

 

お車はGGAインプレッサ(平成17年式)

 

※現在はロービームが光度不足でNGの場合ハイビーム試験OKなのですが

 この車はロービームを車検NGの上向きにしないとハイビームが車検OKの

 軸位置まで上がらないのです。。

 その為ロービームで軸と光度OKが出ない限り車検に通らない車になっています。

 

入庫時の状況はまさかこんなことになると思ってなかったので写真撮ってなかったです

入庫後にヘッドライトがあまりにも黄ばんでいたので、簡易黄ばみ取りで除去したのがこちらです。

若干黄色みがかってますが、大体この程度でも内部反射板、レンズ、バルブに問題なければ

軸を合わせてあげれば光度が出るので問題なく車検に通ります。

テスターで光度測定したところ、思った通りの結果でした

右ヘッドライト 3,200カンデラ

左ヘッドライト 1,700カンデラ

※車検に合格するためには6,400カンデラ以上となります。

この時点で、車検不適合車に確定でした。

 

さて、このままでは車検が通らないので、弊社の最上級ヘッドライトコーティングをかけて

どこまで復旧するかやらせて頂きました。

見て頂ければお分かりと思いますが、1枚目の写真とは違い

ヘッドライトがとてもクリアな状態になっています。

これで私は光度出るだろうと意気揚々とテスターで測定

・・・・

光度不足で不適合

結果

右ヘッドライト 6,700カンデラ

左ヘッドライト 3,200カンデラ

右は合格基準を満たしたのですが、

左ヘッドライト内部が経年劣化などで状態が悪く新品のユニット交換をしないと

車検に通らないと判断されました。

 

しかしこのお車・・・新品ヘッドライトが廃盤!!

全国調べても、メーカーには無いとのことです。。

 

よくヤフーオークションなどで中古のヘッドライトが販売されているのですが

勿論このヘッドライトより状態がいいものと言えないのが事実です。

どちらかと言うと、同じ程度のものが多いです。

 

結局新品を準備することがかないませんでしたので

覚悟を決めて、ヘッドライトの殻割オーバーホールを行いました。

まずはこんな形で、レンズと内部ユニットを分解します。

分解したレンズの内部ですがを磨いている途中ですが

HIDのライトから出ている熱量と経年劣化による内部汚れが

膜を形成しており、ライトの光度を減少させていたようです。

とりあえず曇りを除去した1段階目の写真ですが、工内のLEDが随分と散った状況で

内側から見えていますね、これでは逆からライトを照射しても光が散ってしまい

既定の光度を出すことが出来ないのも頷けます。

がんばってレンズクリーニングを行っていきここまで修復をすることが出来ました。

最初の写真と比べると雲泥の差があるのが見てお分かりになると思います。

続けて、反射板の清掃ですが

ここは企業秘密という事で出来上がった状況を写真でお店致します。

反射板(リフレクター)もHIDの焼けが酷く膜を張っている状況でしたので

除去させてもらいました、除去した際にリフレクターの剥がれも

有りましたので、補修を行っています。

 

そして分解したヘッドライトを再度組付けて完成です。

※右は車検に合格するラインでしたので、今回は左のヘッドライトのみの作業となります。

 

見て頂ければお分かりになると思いますが、1,2枚目以上にヘッドライトの輝きが増しています。

では最後に左右の差をご確認ください。

右は内部クリーニングをしていないので、若干内部にくすみがあります。

こちらがオーバーホールを行った左目になります。

内部のくすみも除去されクリアなヘッドライトに生まれ変わりました。

 

そしていざ車検場へ

車検場の光度測定結果

右ヘッドライト  12,000カンデラ

左ヘッドライト  11,700カンデラ

車検適合範囲

無事車検に合格出来ました。

 

この様に、テスターでユニットが死んでいると判断されたヘッドライトでも

今回のように治せる場合もあります、もちろん全て治せるとは言えませんが

今回のように、ヘッドライトが廃盤になっていて新品の入手が困難

 

でも今の車が好きで車検を通したいという方でお困りの方が居られましたら

一度ダメもとでご相談いただければ、弊社は出来る限りお客様のご期待に添えるよう

努力をさせて頂きます。

 

お値段に関しては、お車によって変わりますのでお問い合わせ頂けます様

よろしくお願い致します。